慶応義塾が103年ぶり甲子園決勝に進出!昨年王者仙台育英と対決!偏差値76!なぜ強くなった?文武両道で奇跡の日本一を勝ち取るか?

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 2023年夏の甲子園(第105回全国高校野球選手権)の決勝戦の対戦カードが決定しました!

 慶応義塾(神奈川)が8月21日の準決勝で土浦日大(茨城)を破り、1920年(大正9年)の第6回大会以来、103年ぶりの甲子園決勝進出を決めました。

 2023年夏の甲子園(第105回全国高校野球選手権)決勝は、連覇がかかる仙台育英(宮城)と慶応義塾の対決となりました。

 8月21日に行われた準決勝第1試合では、仙台育英(宮城)が機動力と長打がかみ合い、神村学園(鹿児島)を6対2で破り、2年連続の決勝進出を果たしました。

 準決勝第2試合では慶応義塾(神奈川)が2回0-0で迎えた2回2死二塁。9番・小宅雅己(おやけまさみ)投手が中越えの適時二塁打を放ち先制に成功。先発した2年生エースが自らのバットで試合を動かした。6回にも1点を追加し、小宅雅己投手が9回118球7安打完封の力投で、土浦日大(茨城)を2対0で破り決勝進出を決めました。

 これで第2回大会以来、107年ぶり2度目の優勝に王手をかけ、決勝の相手は、今春のセンバツで敗れた仙台育英となりました。森林貴彦(もりばやし たかひこ監督はリベンジに向け、「休養日が48時間くらいほしいですけど」と嘆きつつも、「(センバツで)サヨナラ負けという悔しい思いをしてます。すばらしく強いチームということは分かってますけども、このチームの集大成として全力でぶつかりたいと思います」と闘志を燃やしています。

 今回は103年ぶりに甲子園の決勝に勝ち上がってきた超進学校慶応義塾がどんなチームか、どのようにして強くなったのか、また王者仙台育英を撃破し、107年ぶりに頂点に立てるのか?などを考えていきたいと思います!

「慶応」103年ぶりの甲子園決勝進出に地元も歓喜! 春の“センバツ”で敗れた「仙台育英」と23日対戦へ© FNNプライムオンライン

引用元:「慶応」103年ぶりの甲子園決勝進出に地元も歓喜! 春の“センバツ”で敗れた「仙台育英」と23日対戦へ (msn.com)

スカウティングの改革

 慶応義塾は、1916年(大正5年)に慶応普通部として優勝して以来の107年ぶりの優勝を目指し、23日の決勝で史上7校目の夏連覇を目指す仙台育英(宮城)と戦います。今春センバツ初戦で対戦し、タイブレークの末に1-2でサヨナラ負けを喫している因縁の相手です。高校球界関係者がこう言いました。

 「慶応が以前、仙台育英と練習試合をした時、新幹線移動で仙台へ遠征して『さすが慶応』と仙台育英の関係者を感心させたことがあります。普通、高校の野球部は、少しでも節約をするため、マイクロバスなどを使って移動することが多い。横浜ー仙台間は遠いけど、普通、往復『2万円』を負担するのは厳しい家族もありますから」

 そんな慶応ボーイズは、神奈川大会で東海大相模、横浜、甲子園では我がふるさと強豪広陵(広島)、沖縄尚学といった全国制覇の経験のある強豪校を次々と破る快進撃を見せてきました。それは、中学生のスカウティングのやり方が変わったことにも関係しているようです。

 横浜の元部長・小倉清一郎(おぐら きよいちろうさんは日刊ゲンダイのコラムで「慶応高の推薦入試の評定基準(学校の成績)が下がったことで、U15日本代表やジャイアンツカップのような全国大会に出場するような有望中学生が多く受験できるようになったと聞きます。野球だけがうまくても入学できないが、勉強の基準が下がった途端、野球部が強化された印象はあります」と指摘されていました。

 しかし、そうはいっても慶応義塾は偏差値76という全国屈指の高偏差値を誇る難関校です。それでもなぜ才能にあふれた選手たちが集い、甲子園で勝ち進むことができるのか。全国の有望中学選手が受験を志す背景に迫りました。

 群雄割拠の高校野球界。勝負を決めるのは有望中学球児のスカウティングです。ですが慶応は学校の特性上、「野球が上手なら絶対合格」というわけにはいかないのです。

 森林貴彦監督は言います。

 「『受けてくれるとうれしいです』という話しか、できないんです。私は来てくれた選手と、グラウンドで練習するだけです」

 慶応にはスポーツ活動に文化活動も含めた推薦入試制度があります。「野球推薦」や「枠」はなく、野球部入部を志す生徒がこの制度で入れるのは1学年につき、だいたい「10人弱」といった狭き門です。中学の内申点が満点45点中、38点以上あることが最低条件。そして作文と面接の試験を経て、合格者が決まります。

推薦で入学した現役部員に聞くと「作文はガチで準備しました」「面接に向けては中学時代に学んだことと、高校でどんな3年間を送りたいか自己分析しました」と“就活”を思わせる対策をしていました。慶応の選手はインタビューの受け答えも快活で知られているが、このような訓練を経ているからと考えると納得がいきます。

 赤松衡樹(あかまつ ひろき)部長は「ウチの制度では合格の確約が出せないんです」と明かします。それでも有望中学球児の間で、慶応の人気は高いです。難関の慶応大学にほぼ100%進学できることや、髪形自由、先輩後輩の関係性が厳しくなく、自由な雰囲気であることも大きいと思われます。森林貴彦監督の「自ら考える野球」に共鳴し、入学を目指す選手も増えています。真の文武両道を貫き、OBが野球部の経験を生かして財界、法曹界、マスコミ界などで活躍していることも人気に拍車をかけています。

前監督の上田誠(うえだ まこと)さんのもと、2005年に45年ぶりのセンバツ出場を果たし、8強に進出してからは甲子園の常連として復権。今大会はエースの小宅雅己投手ら推薦組と、清原勝児内野手ら内部進学者(ベンチ入りメンバー中3人)、一般入試で合格した選手たち計107人が切磋琢磨(せっさたくま)。多様性の中でスローガンの「KEIO日本一」を目指し、高校球界に新たな価値観を創造しようとしています。

 1888年(明治21年)創部の伝統校は、“最も新しい野球部”でもあるのです。 

野球部に推薦入学できても留年

 慶応義塾はいわゆる野球学校とは一線を画しています。昔から髪型は自由だし、基本的に練習メニューは選手自身が考えるなど、自主性が重んじられています。強豪校と比べ、練習時間も数時間の短期集中。高校野球では当たり前である練習中の「声出し」も禁止です。

 「これは試合中に監督や主将、捕手、一塁や三塁ベースコーチが出す必要な指示が聞こえないかもしれないから。必要な声だけを出すことが徹底されているので、慶応の練習風景は一見、静かで活気がないように見えるのです」(慶応高OB)

 あの西武、巨人などで活躍した清原和博(きよはら かずひろさんの次男・勝児(かつじ)内野手(2年)が1年時に留年していることも話題になりました。

 「有名人の息子でも成績が悪ければ留年になる。だから、野球部では推薦で入学した選手ほど必死に勉強しないとダブってしまう。野球部の寮もありませんよ」(同前)

 慶応野球部心得の一つに「日本一を目標とし、古い体質の日本の高校野球に新風を吹き込む」というものがある。自由な校風ひさげてさっそうと長い髪をなびかせながら、甲子園に新たな歴史を刻むかもしれません。

データ分析能力の高さ

 慶応のデータ分析能力の高さは、相変わらずだったと、土浦日大の小菅勲(こすげ いさお)監督は語りました。

 「向こうに攻略されるとしたら、こういうされ方だろうなということを全部やられて、リズムに乗れなかった」

 まずは2番の太刀川幸輝(たちかわ こうき)外野手が初回の1安打に抑え込まれました。小菅勲監督が言いました。

 「うちのキーマンは太刀川ですから。彼がつないで、県大会も勝ってきましたし、甲子園でもそうだった。慶応はそれをわかっていて、完全に中軸だと思って抑えにきていた。太刀川がつなげば点が入ると思っていたんですけど、あの太刀川が打てないのではしょうがないなという思いもありました」

 また、3回途中から伊藤をリリーフしたエースの藤本士生(ふじもと しせい)投手に対しても、自分だったらこう打つだろうと思う攻略法をそのままやられた。小菅勲監督が続けます。

 「慶応の打者はカウントを取りにくる変化球をねらっていましたよね。ストレートは詰まって、ファウルになっていましたから。普通、途中で迷ったりするものなんですけど、それを最後まで迷わずに貫いてきました」

イヤらしい野球をするようになった

 土浦日大は、この春の練習試合で慶応に勝っていました。そのときの慶応との違いを「3番・ショート」の後藤陽人内野手は、こう感じ取っていました。

 「イヤらしい野球をするようになりましたよね」

 小菅勲監督を驚かせたのは2−0と慶応の2点リードで迎えた7回裏、1アウト三塁から、4番打者がスクイズを仕掛けてきたことでした

 「うちのピッチャーから、そう点は取れないと考えていたと思うので、(慶応の)スクイズは想定していたんです。でも、4番がやってきたときは驚きましたね。どうしても1点が欲しいという表れですよね。これまでの慶応はタレント力を前面に押し出す野球をしてくるイメージがあったんですけど、そこにバントやエンドランを絡めてくるようになった

 あと、実はランナーも細かい動きをしているんですよ。そういった緻密さは、発展途上な感じがしました。普段からよく練習試合をするんですけど、いつもは僕の胸を借りにくるというか、あんまり動く野球はしないんです。でも、今日は勝ちにきているな、という感じがしましたね。その気持ちに選手も引っ張られている感じがしました」

地元も歓喜し、エールを送る

 慶応高校の地元・横浜市の商店街では、野球部員も訪れるという定食店「とらひげ」でお昼を食べながら応援する姿が見られました。

 慶応大学生: 慶応はこんなところで負けるわけはないと思うので、このまま決勝までいって倒してほしいです。

 慶応高校野球部出身 山本賢太アナウンサー: 本当にうれしい気持ちでいっぱいです。僕も当時は目指していた場所ですので誇りに思います。

 試合が動いたのは2回ウラ、慶応高校の攻撃。2アウトながらランナー二塁とすると、先発の小宅雅己投手がタイムリーヒットを放ち、慶応高校が先制する。

 定食店「とらひげ」店員: やった!おおー!

 慶応高校が先制点を入れると、地元の定食店内からは拍手が巻き起こっていた。

 さらに慶応高校は6回にも貴重な追加点を上げると、リードしたまま迎えた9回。先発の小宅雅己投手が9回を投げきり2対0で、慶応が103年ぶりの決勝進出を決めました。

 慶応高校野球部OBのフジテレビ山本賢太アナウンサーも、後輩たちにエールを送りました

 慶応高校野球部OB 山本賢太アナウンサー: すごいですね。決勝いや、もう優勝してほしいですね、森林さんがもしかしたら日本一の監督になるかもしれないっていうところが、大変うれしく思います。

 また、2022年の覇者「仙台育英」との決勝に向け、清原和博さんは「センバツで敗れた仙台育英との決勝戦とは運命的ですね。慶応はこれまで通り思い切りプレーしてほしいです」とコメントしました。

 8月23日に行われる夏の甲子園決勝では、どちらに勝利の女神が微笑むのか? 日本中が見守る、注目の一戦になりそうです!

まとめ

 8月23日の決勝戦では、慶応義塾は107年ぶりの優勝を目指し、仙台育英は史上7校目の夏連覇に挑みます。

 私の個人的な優勝校予想では、2023年夏の甲子園プレーヤーランキングの投手編ベスト10に3人がランクインするという圧倒的な投手力と強力打線を誇る仙台育英が一歩リードというところですが、高校野球は何が起こるかわかりませんし、偏差値76という超進学校が地道にチーム作りをし、103年ぶりに甲子園の決勝の舞台にたどり着いたところにロマンを感じており、この記事を書いたところでもありますので、ぜひとも、慶応義塾に107ぶりの奇跡の優勝を勝ち取ってもらいたいと思います。

 両チームともベストを尽くして最高の悔いのない試合をしていただきたいと願っております。両チームご健闘お祈りします

このブログが皆さまにとって少しでも役に立つ情報になれば嬉しいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。また、参考にさせていただいた、ブログの筆者、関係者の皆様、心より感謝いたします。ありがとうございました。

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